私をシゴキに連れてって'99
昨年に引き続き、PPF並びに豆腐屋共催による「ドラテク特訓合宿 私をシゴキに連れてって’99」が6月18日〜19日にかけて行われました。昨年の参加者の「ぜひ!来年も」との声に気をよくした私は、豆腐屋のチョコボールHAMAちゃんに迷惑をかけるのも省みず再び幹事をかって出たのでした。
今年から裏磐梯の会場が使用できなくなり(年々走行場所が減っていきます・・・)南東北からは候補地が消えてしまい、結果 「日光スピードパーク」での開催となりました。走行関係の幹事役兼講師を全てHAMAちゃんにお願いし、私は雑用係、そして講師は今年もガレージハンドレッドワンの出来利弘さんにお願いします。昨年来、その人柄とわかりやすい解説で、PPFの走りのイベントには絶対に欠かせない人物となっています。
降りしきる雨の中、金曜日開催にも関わらず大勢の方に参加いただき、早速クラブハウス内で開会式を始めます。サーキット経験者は多くてもジムカーナの経験が豊富な方はほんの一握り。注意事項や出来さんの簡単なアドバイスに皆さん真剣に耳を傾けています。今回のテーマは「荷重移動」、朝一番のカリキュラムはサイドターン練習です。RCOJ版、シゴキ’98ともに大好評の項目で、サイドを引くことよりも進入の姿勢を身につけることが目的です。サーキットを走り込んでいる人でも、この場面 、しかもフルウェットでは基本の大切さを身にしみて感じられる所です。そして次は定常円旋回・・・のはずが、HAMAちゃんのコース設定がうまくいきません。どうやら路面 のミューが極端に違うらしく、講師陣ですら旋回は不可能・・・。結局サイドターンぎみに回り込んだパイロンから揺り返して脱出、という項目に変更です。しかし、これが二日間を通 して繰り返し行うことにより、思いもかけない結果につながろうとは・・・。次に、サイドターン練習はRを大きくしたオーバル状へと移行します。しかも斜面 を利用しているので登りと下りの挙動の違いも体験できます。これは他のジムカーナ場ではなかなかお目にかかれない設定です。進入の姿勢が登りではアンダー、下りでは10メートル以上手前からオーバーステアと殆どスピン状態まで攻め込みます。路面 コンデションのおかげで、皆、普段なら躊躇するような挙動もあっさり起きてしまい、さながら雪道体験のようです。この時までは皆さん操作するので精一杯に近かったようです。
早くも最後のコース設定によるタイムアタックとなりました。今までの練習をおさらいするコースを、希望者は出来さんの同乗も交えてアタックします。台数を20台と限定しているため、出来さんの走りを目の当たりにした直後に自分でも走れるのはよかったですね。ばらけたタイムの中で、手前味噌ながらここでのトップタイムはターボカーに乗るケンタウロスのけんたさんと私(笑)。場慣れしている人とそうでない人の差がはっきり出たようですが、これも実は二日目には・・・・。
次はいよいよお待ちかね!「シゴキ」のもう一方の側面、夜の部です。夕食はコースの管理をしているレストランでボリューム満点の食事です。皆さんビールを飲むヒマも無い・・・これは仕組んだ私も予想外。そして食べ終わる頃には自然と出来さんのドラテク講義に変わっていました。その日の走りを反すうしながら、今まであまり耳にしたことのない考え方での理論展開に、皆唖然としながらも真剣な眼差しに。クラブハウスへ帰ってからの二次会も、独特でしかも分かりやすい!「ドラテク出来理論」に新たな発見をした方も多かったようです。そしてHAMAちゃんのえっちなお話&ケンタウロスシマちゃんの楽しいお話も・・・(笑)。クラブハウスの存在が今回の会場決定の決め手でしたが、その点では大正解でした。少々?ボロいのを除いては・・・。夜更けまで楽しい会話が続く一方、私を含め数名は激しい走りに早くもダウン。地獄の特訓はまだ明日もあるのです!
レストランで出来さんのお話に耳を傾ける、の図。
途中からすっかり食事とビールが止まってます。
そしてお楽しみ、クラブハウスでの宴会。
決して露出アンダーなのではなく、こんな雰囲気なんです(^^)この時お初のはにびさん、M田さん、あきばさんら羅針盤のメンツと
翌朝。水道が止まる、夜中にラップ音がした!など、ハプニング続きの中、朝食をとりながら今日の走りに思いを巡らせます。土曜日からの参加者も交えてさっそく昨日のコースに再度アタックです。雨はほとんど小降りになり、スピードも乗ってきます。すると、全員の走りがみるみる変わって行くではないですか!!昨日と同じ揺り返しコースを走り始める頃には、全員無駄 な動きが無くなっています。振り回すだけでなくどうしたらいいか、無意識のうちに皆考えながら走っているのです!そうなれば上達は早いですね。例えスピードを落としても、一本走るごとに新しいテーマが必要になってきます。しかも今日は始まったばかり!そして今回の白眉、大きなオーバルコースが設定されます。下りは大きなR、登りは小さなRをハイスピードで駆け抜けます。遠慮しがちだった人も出来さんのお手本をきっかけにクルマの姿勢が変わっていきます。かく言う私もここで目覚めました!!
今までドラテクと称して考えていたこと、議論していたことは何だったんだろうという思い・・・それほどのインパクトがありました。ポイントは「タイヤの使い方」「リアステア」そしてそれらを生かすアプローチ。至極基本的なことですが、それを誰も分かっていなかったのです。但しここでは言葉にできません。出来さんの話を聞き、考え、繰り返し走り、分からなくなったら教えてもらい、そしてまた考える・・・・このチャンスを掴んだ人だけに理解できることでしょう!どうしてもと言う方が居ましたら、出来さんの話を聞いてください。そしてHAMAちゃんの運営で走ってみてください。全て皆さんにも機会を作ることはできます!微力ながら私もその一助になれれば・・・今のささやかで新しい目標です。
そして最後のタイムアタック。3本走ってのベストタイムは一秒の中に数人が入るほどに接近しています。トップと最後尾との差も大きくありません。それ以上に皆クルマの姿勢が様になったことが何とも言えませんね。トップはPPFメンバーでも細かいジムカーナを最も不得意とし、豪快な走りを信条とする「はず」の桜田ダンナ(笑)。普段の走りとは動きが全く違います。そして今回最も目覚めた人間でもあったのです。
参加者全員で再会を約束し、楽しくも苦しかった?合宿が終わりました。PPFメンバーと出来さん、けんたさん、会津のT海林くんはペンションで疲れを癒し・・・・床に入ったのは空も白み始める午前4時(^^)。チェックアウトまで全員爆睡したままだったのは言うまでもありません。何とか目を覚ました後は出来さんとお別 れして、霧の霧降高原をけんたさん先導で一路会津方面へ。青森在住の桜田ダンナと二人、長い下道の帰路の始まり・・・・が!霧降のヘアピンでも走りが違う!!RV渋滞の低いスピード中でもコントロールしている実感が濃密です。今までなら高い速度域でしか掛けられなかった荷重をどんな状態でも意識下において置けるのです!一休みしたパーキングで全員が開口一番「おもしろい〜!!ロードスターってサイコー!!」と叫んでました(笑)。その後も山形〜宮城の峠で、口にはできない速度でのコーナーリングを試しても、まるでクルマとワルツでも踊っているかのよう・・・。クルマには一切激しい動きが起きていないのに、高いスピードのまま自由自在に動きを作れます。400キロ、9時間を走り続けたのが信じられないまま我が家に到着しました。
栃木〜福島県境にて。
あまりの楽しさにみな興奮してました。
今回は、一時も休まず走り回ってくれたHAMAちゃん、出来さんに感謝!感謝!です。おかげで「シゴキ」の名にふさわしいイベントに出来たと思います。また来年・・・・企画してもいいですよね!?(^^)。細かい限界域の挙動をだいぶ忘れてしまった(^^)今でも、どんな車に乗っていても、アプローチラインと前後左右の荷重の掛け方が以前の自分と違うことがわかります。やっと”クルマの運転”のスタートラインに着いた気分です。毎日毎日、走りたくてウズウズしています。