オススメドライブルート その1

 岩手県近隣のおすすめドライブルートと言えば、八幡平アスピーテライン、リアス式をなぞる三陸海岸(北上してのハイライトは北山崎)神秘の遠野を横断する北上山系、どこを取ってもダイナミックな景色の続く県北部、須川温泉を中心とする栗駒国定公園(ここから続くR342はMyホームコース!)ちょっとマイナーに早坂高原(ここのワインディングはいいよ!)・・・と書いても岩手って広いからなぁ、どこへ行くにも時間掛かるし・・・(T.T)。かと言って大好きな裏磐梯はもっと詳しい人がいるだろうし、十和田は桜田ダンナが黙っていないだろうから(笑)。

 結局私が紹介するのは、宮城県石巻市に隣接する「牡鹿(おじか)半島コバルトライン」。日本地図を広げたときに銚子からなだらかに続く海岸線が突然鋭角に太平洋に突き出ているところ、ですよ。
 ここの特徴は、まず遠いこと(^^)。田舎だと言うことではなく、地理的に主要道路や都市から結構離れてますから「ちょっと遠回りして行ってみよう」なーんて出来ません。そこを目指して数時間の道のりを経なければ行けません。但しその行程はまさしくカントリーロード(田舎道とも言う)。現地到着まで十分ツーリング気分です。

 そして渋滞する市内を抜け現在は無料になったコバルトラインに入ると、そこはオープンスポーツカー天国!入り組んだ尾根伝いにしつらえられたワインディングは、パワーを必要としない適度なアップダウンを伴いながら、適度且つ変化に富んだコーナーが続きます。木陰の中脱出方向を睨んでいると、突然目の前には太平洋!海に向かって駆け下りながら右ヘアピンへ向けてスッとブレーキング。ヘアピンと言ってもRが大きいので、峠越えのようにブレーキや神経をすり減らすことはありません。ここでは、脱出の姿勢に自由度があることを利用してクルマの挙動変化を楽しみましょう。続く左コーナーは奥が少々きつい複合ですが、良好な前後重量配分を利用したアプローチを心がけ、自分を中心に回頭する感覚に酔いしれながら一つのコーナーとして攻略してみましょう。入り口はフロントタイヤが発生するコーナーリングフォースを、出口ではリアタイヤとスロットルが相談する様子を、それぞれ想像する”間”はたっぷりあります。スピードは必要ありません。失敗しても気持ちよくないだけですから(笑)。おっと、熱中しすぎるとコーナーのパターン変化に対応できなくなりますよ。今度は左にしつこく回り込むヘアピンから大きく右に登ります。フラットなアプローチ後、ステアリングが残ったまま急激な縦Gが来ます。決してアンダーステアから側溝にタイヤを落とさぬように。いつの間にか午後の日差しにまぶしく光る海が右方向へ変わっています。実はニヤニヤしていることに気付かず陶酔してると(^^)また次のコーナー区間へ・・・。

 「金華山」が見える半島の先端のパーキングで一休み・・・最近レストハウスが閉店してしまい暖かい缶コーヒーが手に入りません・・・していると、おみやげ屋のおばちゃんがスーパーカブで登場します。「な〜んたらハイカラなスポーツカーだこど。あんだらどっがら来たの?」と営業活動に精を出しておりますのでお楽しみに。その先には整備されたオートキャンプ場や展望台もありますのでデートの時も安心です。昼食は「鮎川」の町でウニ丼、イクラ丼!が食せますが、ちょっと観光地価格なのが玉にキズ。石巻へ戻ればいいお店があるそうですが私は未チェック。貧乏人はあらかじめコンビニで弁当と飲み物を調達していきますが、寒さに震えながら冷えた弁当を食べるのは結構辛いものがあります(T.T)。

 通常のツーリングならこのまま港町を経由して石巻へ帰りますが、ワインディングに気分が高揚したままなら裏道をお教えしましょう。「大原」の集落から「女川原子力発電所」方面を目指します。「原子力PRセンター」前を通って女川の町までのルートはまるでターマックラリーのコースのよう!但し完全な生活道路ですのでペースは控えめに。反対車線に大型車1台分のスペースをキープするのもウデの見せ所ですから(左タイヤは白線に数センチで・・・)。一時も集中力を切らさずに走り抜けると、時には自分の運転に車酔い(笑)することもしばしばある難コースです!ほとんど法定速度なのに。

 夏の短い東北では、奥羽山系の峠は5月下旬から10月下旬までしか楽しめません。その点牡鹿半島は冬でも暖かく、毎年走り納めと走り初めに利用しています。初雪にもタイヤ交換を我慢して11月末にひとっ走り。2月下旬からは夏タイヤを用意して南三陸の天気予報とにらめっこ。ゴアテックッスのジャケットや帽子、純正エアロカバーなどオープン走行の冬装備は殆どここへ行くために揃えているようなものですね。

 東北はいろいろなパターンの峠を体験できますが、ここまで”攻めること”に執着せずに楽しめるワインディングは数少ないと思っています(余所よりも走りにのめり込んでいられる時間が長いのも特徴なんですけどね)。シ○ビアや○ビックと言ったクルマに乗るお若い方々とブラックマークが少ないのがそれを表しているでしょう。時々、ロードスター以外のクルマでここを走っても面白くないのでは?などと勘違いをすることもありますが・・・。日曜の朝現地に入ろうとすると、続々とスーパーセブンやらデルタ・インテグラーレやらが帰っていく(^^)のも特徴的ですね(バイク小僧はかなりうるさいですが・・・)。まさにスポーツカーのためにある道、ですね。ま、観光客も多いので安全第一!で走りましょう。

 

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